柳田國男を知ったのは、大学の時でした。アナウンサーを目指していた私は、国語学に興味をもち、卒業論文は夏目漱石『坊ちゃん』で頻繁に使われている擬音語・擬態語の研究でした。
その時のゼミの教授が柳田先生。同じお名前でもあり、講義では柳田國男の民俗学が何度か出てきました。
その生家が近くにあると知ったのは最近のこと。福崎町の名誉町民第一号で、町のあちこちに看板があります。
著書で「日本一小さい家」と表現する通り、茅葺屋根の狭い家でした。移築されたもので、本来の場所には石碑があるだけです(→)。兄弟は、医者、歌人、日本画家など才能に満ちた一家。学問以上に、ここでの暮らしや生き方に興味をもちました。