金色堂と宝物館である讃衡蔵(さんこうぞう)の間にある坂道を下って左に曲がると、
ハス池があります。ここに咲くのが中尊寺ハス。花びらのピンクが冴え、実に美しい♪
1950年の調査で、4代泰衡(やすひら)の首桶の中に80粒の種が発見されました。
それを現代の技術で培養し、1988年開花、800年後に蘇らせました。
その後、株を増やし、東日本大震災の復興の花として、盛岡市一ノ倉邸に移植。
2014年には震災支援の感謝を込めて、台北市にも株分けされました。
今や、この花は国内外を問わず、多くの人に希望と安らぎをもたらしているのです。
奥州藤原氏の目指した浄土の国は、争いのない、慈悲にあふれた豊かな国。
世界遺産となった今こそ、この思想を世界中に訴えてほしいと願います。