桂離宮の見学を終えて寄ったのは、向かいにある中村軒。1883年(明治16年)創業で、宮家御用達の和菓子屋さんです。看板メニューは、麦代餅(むぎてもち)。もちもちした分厚い餅に、たっぷり黄粉の香りがたち、昔ながらにかまどで炊いた粒あんがふっくら顔を出します。餅のきめは細かく、赤ちゃんの肌みたい。
シンプルですが、非の打ちどころのないほど完璧な和菓子でした。でも、待って!ずっしりとお腹にたまるボリュームで、和菓子以上。それもそのはず、昔、この辺りは田畑ばかりで、麦刈りや田植えの間食として用いられました。そんな歴史を想像しながらいただくと、一層、味わい深くなります。京都って、いちいち歴史ありすぎです~。夏はかき氷、冬はぜんざいが人気で、大勢の女性客が詰めかけていました。→
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