平泉町にあった看板の地図を使って世界遺産の位置を書いてみました。
<世界遺産の構成資産> 中尊寺、
毛越寺、
観自在王院跡、
無量光院跡、金鶏山
町を見下ろす山上に中尊寺金色堂が輝き、南の玄関口にあたる位置には毛越寺、となりに浄土式庭園の観自在王院跡、無量光院跡は平等院鳳凰堂を模した建物が背後の金鶏山を借景にして建てられていました。中尊寺以外は史跡や名勝で、池や遺構からいかに当時を想像するかが観光のポイントです。
<世界遺産から外れたもの> 柳之御所遺跡、
達谷窟、
白鳥舘遺跡(奥州市)、
長者ヶ原廃寺跡(奥州市)、
骨寺村荘園遺跡と農村景観(一関市)
2008年世界遺産委員会に諮られた時は、これらの遺産も含まれていました。しかし、時代や価値の違う構成要素を平泉というキーワードで一つにしようとするところに無理があり、主題である「平泉の浄土庭園思想」に絞って考え直す必要があるということで、登録が見送られました。そして、2011年6月、「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-」として世界遺産になりました。